人の目で見える可視域は、380〜780μm程度ですが、カメラの素子はどうでしょうか?
カメラの素子にはCCDやC-MOSセンサーがつかわれております。カメラの素子にはシリコン系(Si)の半導体受光素子が使用されています。この半導体受光素子はp型半導体とn型半導体の接合部で光を電気に変換している。この光電変換の感度特性は、半導体の素材で決まります。
シリコン半導体受光素子の場合は、200〜1100nmなので、人間が見える可視域をカバーできています。カメラの撮像素子をはじめとして、多種多様に使用されています。
人間の可視域意外の波長はシリコンの素子では対応できないので、各波長域に応じた受光素子が使い分けされています。
受光素子をそのまま搭載するのではなく、目的に応じた最適の分光応答度に調整する必要がある。
例えば人間の目で見た明るさを表現したい時は、シリコン素子に適切な分光透過率特性の光学フィルタをかけて、トータルの分光応答度が人間の視覚特性の形状になるようにします。
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