そもそも中国、台湾、香港って何?
中国は分かるけど、台湾・香港はそれぞれ国なの?
程度の知識だったので、池上彰さんの本で少し勉強した事をまとめます。
分断の歴史
まず台湾。
この歴史を調べたら何故台湾が親日と言われるのかが、分かりました。
1894-1895年の日清戦争で日本が勝利し、下関条約を交わす。またその時の公約の一つに台湾を植民地とする事があった。
当時は世界の列強国が、どんどんと植民地化をして力を見せつけていたので、日本も初植民地ゲットしたことに喜び、張り切って台湾を日本国化しようとしました。
主には、教育(日本語、大学整備)、医療、公衆衛生、手洗い入浴など。
1945年に日本は第二次世界大戦で敗戦し、全ての植民地を返還。
その後、中国大陸では共産党(ソ連からの支援)と国民党(アメリカからの支援)で対立し、国民党が敗退し、国民党は中国大陸にはいられなくなり台湾に逃げ込みます。
ここから国民党の統治が始まりますが、台湾人は既に日本の高等教育を受けてますから、国民党の人達のめちゃくちゃなモラルに不満が生まれます。
次に香港の歴史
18世紀後半、中国はイギリスと貿易しており、中国からは茶や磁器などを輸出してましたが、イギリスは輸出物不足。そこでイギリスはインドで栽培したアヘンを中国に輸出していました。
アヘンは麻薬ですから、次々に中毒者が出て、風紀が乱れます。
それに対して中国は許さんとし、アヘンを全て燃やします。
それに怒ったイギリスが攻め込みます。これがアヘン戦争です。
これにイギリスが勝利し、香港を植民地とします。
のち1997年にイギリスから香港は返還されました。
次にマカオ
マカオには元々ポルトガルの民族が暮らしており、イギリスの香港統治に刺激を受け、マカオを統治します。(1845)
1999年にポルトガルからマカオが返還されます。
共産党による独裁
日本とは全然違う政治の仕組みです。
日本では日本国憲法が一番上にあって、その下に政治制度があって、三権分立になっています。
そして国家公務員は日本国憲法に従わなければいけません。天皇も憲法を守ります。
ところが中国では、憲法の上に、共産党が存在します。つまり、憲法をどう解釈するかは、共産党が決めます。
また、現在の党員は8000万人(2016年時点)ですが、選挙などはなく、トップを決めるのは政治局常務委員の7名、今そのトップが習近平です。
さらに習近平は2期10年の任期も撤廃しています。
中進国の罠
GDPは世界2位だけど、一人当たりGDPは低く(中国76位、日本26位※2016年時点)、平均するとまだまだ貧しい国。
高度経済成長で豊かになったことで、人件費が高騰し、各企業は中国から撤退し、もっと人件費の安いベトナム、カンボジア、ミャンマー、バングラディシュに
ですが、今はもう2022年、今や、アメリカの大手IT企業4強「GAFA(ガーファ)」に対抗した、中国の大手IT企業4強「BATH(バース)」がいます。
近年の中国経済は別の本で勉強したいとおもいます。
破壊された文化
なんといってもこれが衝撃というか、これに振り回されたこの時代の中国人に同情します。
まず、僕の中国のイメージ
中国はマナーが悪い、爆買い、ゴミそこらじゅうに捨てる、声がでかい、列に並ばない、などなどのイメージでした。
でもこれは、貧しい国が急に豊かになるとマナーが追いつかず、このような事は経済発展のタイミングにより各国同様に発生してきたことだと言います。日本も1970年頃急に豊かになり、海外で同様のことを行なっております。またそれまでの日本国内においても、電車や公衆においても、タバコ、痰、つば、ゴミなど、モラルにかけまくりであったそうです。
中国は建国の父、毛沢東による『農業の集団化』『大躍進政策』『百花斉放』『文化大革命』という結果的に何の効果も生まなかった、むしろ大勢の餓死者やトラブルを生んだ愚策により、国民は何度も何度も振り回されてます。
このような経験から、ルールは守る必要がない。自分や家族が一番、と自分本位に振る舞わなければ生き延びられない環境があったのです。彼らは毛沢東らの権力闘争に振り回された被害者です。
今は次の世代が、新しい道徳教育が見直され新しい道徳観念が生まれようとしています。
また毛沢東が、のちの人口増加を懸念していた学者を無視したことにより、一人っ子政策をとることになる。
これにより、現在の中国はスーパー高齢化社会目前というピンチにたたされています。
ただ、自分が生きている時代の世界の人の生き方や行動だけをみて、その人を判断することは危険だという事を学びました。
とりあえず、ここまでにして、少しずつ深掘りしていければと思います。
ではまた。
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